メタ認知をアップする

メタ認知という言葉を知っていますか?



自己の認知活動のモニタリングがきちんとできること。つまり「自己認知の客観的な認知」
自己の認知活動(知覚、情動、記憶、思考など)を客観的に捉え評価した上で制御することという、とても高次的な脳の認知機能です。


カウンセラーは、カウンセリング場面において、「間主観性(=相対的主観)」という感覚を維持しながら、相手に臨みます。
ある意味、これも「メタ認知」です。



自分のことを過小評価でもなく、過大評価でもなく、正しくなるべく冷静に観察し、なおかつ、自己をコントロールすることもできることが「メタ認知力が高い」と言えるのです。



発達障害を持つ人は、できることと、できないことに凸凹がたくさんあります。
その自分自身をよく理解することが大切です。
自分の思考や行動のクセを客観的に把握し、認識し、適切な言動を選ぶこと=メタ認知を上手に使うことが発達障害を乗りこなす上で大事なコツなのです。


ADHDの人は頭の中で時速300kmのフェラーリが走ってるという例えがありますが、自分の運転する車の特性を理解していた方が、アクセルやブレーキの加減やタイヤの感じがわかりますよね?

発達障害に限らず、全ての人に万能なマニュアルはなかなかありません。ならば、自分をまずよく知り、目を逸らさず、理解を深めることで、メタ認知力が上がります。自分を知ることで「マイマニュアル」が完成していきます。


自分を知る深さが変われば、相手のこともよく観えてくると思います。



夏休みが終わりました。
今日から二学期のスタートです。
「学校はじまるー!うれしー」と言って、今朝、登校していく娘をみて、誇らしく思いました。

ADHD/ASD/発達障害の専門家の探究〜Recherché LIFE〜

心理系大学院修了後、医学部助教として約10年勤務。「脳科学・心理学・生理学」の3つの専門性を活かして講義や研究に励んできました。特に発達障害の脳科学研究が専門。同時に心理臨床のスキルを活かし、小中高校でスクールカウンセラーとして子供から大人まで色々な方の様々な相談や問題(発達障害、不登校、DV、いじめ、学級崩壊etc…)を一緒に解決してきました。専門的な話から非常識な話まで何でも受け止めます。

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